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はじめに
「施設に入居してから、思っていたより面会に行けていない」
「面会のルールが厳しくて、なかなか会いに行きづらい」
施設に家族を預けた後、こうした悩みを抱える方は少なくありません。この記事では、施設の面会ルールについて知っておきたい基本と、面会の頻度が本人に与える影響について、現場での実感も交えてお伝えします。
面会ルールは施設によってさまざまです
面会のルールは、施設ごとに大きく異なります。よくあるルールとしては、以下のようなものがあります。
- 時間制限: 面会時間を30分〜1時間程度に区切っている施設
- 回数制限: 1日1回まで、週に何回までといった制限
- マスク着用の義務: 施設内での感染対策として求められることが多い
- 面会ノートへの記入: 来訪者の氏名・時間などを記録する
- 事前予約(アポイント)が必要な施設: 突然の訪問を避け、スタッフの対応体制を整えるための仕組み
特に、コロナ禍以降、面会のルールは全体的に厳しくなった施設が多い印象があります。
これらのルールは、感染対策や、他の入居者への配慮、スタッフの業務体制など、さまざまな理由で設けられています。入居前に、面会のルールがどうなっているか、具体的に確認しておくことをおすすめします。
なお、介護施設よりもさらに面会が厳しいのが病院です。急な体調変化などで入院が必要になった場合、施設にいた頃よりも面会の頻度や時間が制限されるケースは少なくありません。入院中は本人も不安を感じやすい時期であるにもかかわらず、面会が思うようにできないという状況は、家族にとっても心苦しいものです。こうした事態も想定しておくと、いざというときに戸惑いが少なくなると思います。
面会の頻度が、本人に与える影響
面会の頻度は、本人の心理状態に大きく影響します。
これは支援の現場で、何度も感じてきたことです。面会が少ないと、本人が寂しさを感じることは珍しくありません。「なかなか会いに来てくれない」という、家族への恨み言のような言葉が出ることもあります。冷たい言葉に聞こえるかもしれませんが、これは本人が家族を大切に思っているからこそ出てくる言葉だと感じています。
一方で、他の入居者と比べて面会が多いことが、本人にとって誇らしさにつながる場面も見てきました。周りの入居者から「いいなあ、よく来てもらえて」とうらやましがられることもあり、面会の頻度は、本人の施設内での心理的な立ち位置にまで、少なからず影響を与えているように感じます。
面会に行けないこと自体を、必要以上に責める必要はありません。ただ、面会の頻度が本人の心理面に影響しているという事実は、知っておいて損はないと思います。
面会が難しいときにできること
仕事や距離の関係で、頻繁に面会に行くのが難しいご家族も多いと思います。そうした場合、以下のような工夫もあります。
- 電話やビデオ通話を活用する: 直接会えなくても、声や顔を見せることで、本人の安心感につながることがあります
- 手紙や写真を送る: 面会の代わりに、気持ちを伝える手段として活用できます
- スタッフに、面会の頻度について率直に相談する: 「なかなか行けないが、本人は寂しがっていないか」を尋ねてみると、日頃の本人の様子や、他の関わり方のヒントを教えてもらえることがあります
面会の量だけでなく、関わり方の工夫次第で、本人との繋がりを保つ方法はいくつかあります。
施設を選ぶ際、面会ルールも確認しておくと安心
これから施設を選ぶ方は、面会のルールについても、事前に確認しておくことをおすすめします。
- 面会時間・回数の制限はあるか
- 事前予約が必要か
- オンライン面会(ビデオ通話)に対応しているか
- 面会以外の連絡手段(電話、手紙など)は取りやすいか
- 家族となかなか会えない入居者に対して、スタッフはどのような関わりをしているか
施設によって対応は大きく異なるため、見学の際に具体的に質問しておくと、入居後のミスマッチを防ぎやすくなります。
施設選び全般のポイントについては、以下の記事もあわせてご覧ください。
関連記事: 介護施設の種類と選び方【初めての方向け】
関連記事: 入居後にADLが落ちない施設の見分け方【作業療法士が解説】
一人で抱え込まず、施設探しの相談窓口を活用するのも一つの方法です。
入居時の私物のルールや、ケアマネジャーとの連携についても、事前に知っておくと安心です。詳しくは以下の記事でまとめています。
関連記事: 施設入居時に知っておきたい私物のルールと、ケアマネとの連携【作業療法士が解説】
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まとめ
施設の面会ルールは、時間制限・回数制限・事前予約など、施設によってさまざまです。特にコロナ禍以降、ルールが厳しくなった施設は少なくありません。
面会の頻度は、本人の心理状態に少なからず影響します。頻繁に会いに行けない場合も、電話やビデオ通話、手紙といった工夫で、本人との繋がりを保つ方法はあります。
施設を選ぶ際は、面会ルールについても事前に確認し、入居後の後悔を減らしていただければと思います。
本記事は作業療法士としての実務経験を踏まえた一般的な情報提供を目的としています。個別の状況については、施設スタッフやケアマネジャーにご相談ください。


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