【体験談】エンディングノートの書き方|夫婦で資産・パスワードを共有してみた結果

相談しているイメージ画像 遺品整理・生前整理

はじめに

「私たちってお互いの資産、ちゃんと知らなくない?」

先日、妻に唐突にそう言われました。スマホのロック番号も、口座も、保険の内容も、考えてみれば夫婦の間でちゃんと共有できていませんでした。

きっかけは、妻の祖母が亡くなったときのことです。タンスから着物、縁側から24金。何がどこにあるか、家族の誰も把握していませんでした。あの時の「分からなさ」を、妻はずっと覚えていたんだと思います。

この記事では、私たち夫婦が実際にエンディングノートを作ってみて分かったこと、そこから見えてきた注意点を、実体験としてお伝えします。まだ完成したわけではなく、書きながら気づいたことが多かった、その途中経過としてお読みいただければと思います。

このブログでは、これまで遺品整理や介護施設探しについて発信してきましたが、実は自分たち夫婦自身の備えについては、ちゃんと向き合えていませんでした。今回はその反省も込めて、実際にやってみた記録をお伝えします。

なぜ夫婦の間でも共有できていないのか

「まだ先の話」だと思っていることほど、実は一番話していない。これは、私たち夫婦に限った話ではないと思います。

頭では分かっていても、いざ自分たちのこととなると、後回しにしてしまう。今回、妻の一言でそのことに改めて気づかされました。

実際にやってみて分かったこと(資産・パスワード編)

私たちは、市販のエンディングノートを使うのではなく、自分たちでノートに項目を書き出す形で進めました。

やってみて、まず感じたのは「思い出しながら書くのは、想像以上に大変」ということです。

  • どの銀行に、どんな口座を持っているか
  • 保険はいくつ入っていて、それぞれの証券番号は何か
  • サブスクは何を契約していて、月々いくら払っているか

こうした情報は、普段の生活の中では意識することがなく、いざ書き出そうとすると「あれ、これどこだっけ」と、お互いに記憶を辿りながらの作業になりました。

さらに、口座番号・保険証券番号・暗証番号など、数字を扱う項目が多いことにも気づきました。思いつくままメモしていくと、後から見返したときに何がどの項目の数字か分からなくなり、かえって混乱します。

そこで私たちは、書き出す途中から「金融関係」「保険関係」「デジタル関係」「契約関係」という形で項目を分けるようにしました。「まとめて書く」よりも「カテゴリごとに分けて書く」方が、後から見返しやすいと実感しています。

ちなみに、サブスクを書き出す過程で、「これ、本当に使っているんだっけ?」というサービスがいくつか見つかったのは、ちょっとした副産物でした。

実際にやってみて分かったこと(葬儀・死後の希望編)

資産・パスワードとあわせて、葬儀の形式や死後の希望についても話しました。

私たちの場合、希望は「家族葬」ということですぐに一致し、この部分は特に話しづらさを感じませんでした。資産の話が「思い出す大変さ」だったのに対し、こちらは「意外とすんなり話せる」という違いがありました。

項目によって、話しやすさ・大変さの種類が違う。これも、実際にやってみて初めて分かったことです。

何から始めればいいか

これから始める方には、いきなり全部を完璧に書こうとせず、以下のステップで進めることをおすすめします。

  1. まずは「何があるか」のリストだけ作る: 金融機関名、保険会社名、契約しているサービス名など、詳細な番号は後回しにして、まず全体像を書き出す
  2. カテゴリごとに整理する: 金融、保険、デジタル、契約と分けて書くことで、後から見返しやすくなる
  3. 具体的な番号・パスワードは、書ける範囲から少しずつ: 一気にやろうとすると挫折しやすいので、数回に分けて進める
  4. 葬儀の形式や死後の希望は、先に話してしまう: 資産の洗い出しより時間がかからないことが多いので、むしろこちらから始めるのもおすすめです
  5. 定期的に見直す: 契約内容やパスワードは変わることがあるため、年に1回程度、内容を確認し直す

「知らないことがある」と気づくことが、最初の一歩

冒頭でお伝えした通り、私たちもまだ完璧に整理できたわけではありません。ただ、「知らないことがある」と気づいて、話す時間を持てたこと自体が、大きな一歩だったと思っています。

エンディングノートというと、「もしものときのための準備」という重い印象を持たれがちですが、実際にやってみると、お互いのことを改めて知る機会にもなりました。

デジタル資産の整理について、実際にやってみて驚いたことをもう少し詳しくまとめた記事もあります。よろしければあわせてご覧ください。

関連記事: デジタル終活とは?夫婦で書き出してみて分かったこと

まとめ

夫婦の間でも、資産やパスワードについては、思っている以上に共有できていないことが多いものです。

いきなり完璧を目指さず、まずは「何があるか」を書き出すところから。カテゴリごとに整理しながら進めることで、混乱せずに続けやすくなります。書き出す過程で、使っていないサブスクなど「今の暮らしの見直し」にもつながるかもしれません。

「まだ先の話」だと思っていることほど、実は一番話していない。もし心当たりがあれば、まずは「何があるか」を紙に書き出すことから、少しずつ始めてみてはいかがでしょうか。


本記事は、筆者夫婦の実体験に基づく一般的な情報提供を目的としています。相続・税務に関する詳細な判断が必要な場合は、税理士・弁護士などの専門家にご確認ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました